? ピアノ初心者のうまくいかないときは?

ピアノ初心者の音符の読み方(プロの先生が解説)

ピアノ初心者の音符の読み方(プロの先生が解説)

なかなかうまくいかないときは?


「練習してるのに、なかなかうまくいかない! 何度練習しても、同じところでつまずいて、イライラする!」 そう感じたら、チョット自分の練習を振り返ってみてください。 押してもダメなドアを、いつまでも押し続けてませんか? そのやり方で開かなかったら、ムキになって体当たりを繰り返すのではなく、ちょっと方向を変えてみればいいのです。 もしかしたら、手前に引いたり、横にスライドさせたら、簡単にドアが開くかもしれませんよ。   ・   ・ 目の前の練習が失敗してるのに、いつまでも改善せず、「リピートの数で勝負!」としてるのは、押してもダメなドアを、いつまでも押し続けてるのと同じ。 それより、やり方を変えてみてください。 何も考えずに回数だけ費やして、毎回毎回、奇跡の100点を狙うのは、押してもダメなドアへの体当たりと同じなんです! 【練習をうまくいかせるコツは?】 記憶を吹っ飛ばさないこと! 両手になった途端「もう、わけわかんないよー」と混乱してしまったらアウト!  その状態では、もう何度弾いても、うまくいきません! うまくいかない人は、毎回 「間違えずに弾こう」 としか思ってなくて、 「今度こそは100点を!」 とマグレの100点ばかり追いかけてる。 違うのです。 今回のターンのために弾くのではなく、「未来の成功」のために、今回のターンを使う。   ・   ・ 練習テーマが毎回「間違えずに弾こう」だと、いざ間違ったときに 「おっと間違えた! 気を取り直してもう一回!」となっちゃうでしょう? 目の前の失敗から、学習能力を発揮するどころか、目の前の失敗を「なかったこと」にしてリセットしてしまう。 練習で大事なことは、「ミスしないように」ではなく、「ミスしたときに、自分がどう反応するか?」 ミスをなかったコトにして、気を取り直してもう一回! とするのは、 学習能力を発揮していないので、同じミスを何度も繰り返すのも当然! なんでできないんだろう? ではなく、そのやり方だからできないんです!   ・   ・ 練習の成果とは? …… 学習能力の発揮! 「失敗を改める」「成功を逃さない」そのために練習するのですから!
  両手の動きの整理の仕方 片手ずつなら、誰でも簡単にできるのですが、 両手同時となると、ほとんどの人が、片方の動きにつられて、 両方似たような動き方をしたり、途中で混乱して、動きが止まってしまうもの。 それを、できるようにするには、失敗を重ねながら、その動きに慣れることですが まずは、今って追い詰められてる状態なので、自分が余裕を持てるところまで、テンポを落として、その動きに対して、脳の司令部を徐々に慣らしていく。 そして、ブロックに対する反復練習を繰り返しながら、両手の組み合わせのパターンを身体で覚え込んで、だんだんペースを元に戻しながら、スムーズにできるようにする。 この、両手がバラバラの運動パターンの覚え方には二通りあります。
 半分自動化 (片手だけ考える)


「右手」 か 「左手」、どちらか片方を無意識で動かせるように訓練し もう一方の手にのみ、演奏中の意識を集中させる。


この場合は、普通に失敗を繰り返しながら (トライアンドエラーの時期)
   「右手」 と 「左手」 の動きを繰り返すことになりますが、

不思議なことに、両手の動きがスムーズにできるようになるのは、
「片方の手」 の動きが無意識にできるようになる頃と一致します。

両手同時に考えるのではなく
片手だけは無意識状態でも 「正解」の形で動くようにすると、
もう片方のみ、演奏中の意識を集中させるだけで、できるようになるのです。


 動きを整理して記憶 (2つで1セット)


「右手」 と 「左手」、別々な動きの合わせ方をブロック単位ごとに、「両手で1セットのグループ」 として覚える。 「1+1」 という考え方ではなく、手旗信号のように、「2つで1セット」


この場合は、1つ1つの両手の動きを、「2つで1セット」として整理し、
右手がこの形のときは、左手は連動して、こう動く! とセットで覚えます。

両手の動きを1セットで覚えるので、一つ一つのブロックは 「手旗信号」
に似た処理ですが、連続した動きの結果は 「スムーズな演奏」 になります。

どちらの場合も、両手の動きを同時に計算しているうちは、
なかなかできるようにはなりません。

   『二兎を追う者は一兎をも得ず』 の状態を消しにいき
脳の処理をシンプルにすることで、できるようになるのです。

初めて出会う運動パターンに対しては、
脳は、慣れるまでは、その処理の仕方に戸惑っています。

ですから最初はうまくいきませんが、
テンポをかなり落として、まずは脳の司令部から徐々に慣らしていく。

そして、細かい練習を繰り返すうちに、動きのパターンを身体に覚えさせていく。

その際、両手とも考えながら動かすのではなく、
単純なパターンを何度も繰り返し、条件反射で動くまで、

   「正解の動きのパターン化」 に向けたインプットを繰り返すのです。

指が正確に動いてくれずに苦労するのは、最初だけ。
自分の頭が 「ああ、こういうことか!」 と、新しい運動パターンを飲み込めば、

両手で、PCキーボードをカタカタ打てるのと同じように、
何も考えなくても、スムーズに弾けるようになるでしょう。
----------


【練習するときの意識】

1度も成功したことがないではなく、過去に成功したことがあるのに
また弾くとできなくなってる!

そんなときは、たいていの場合、「今やってることの反対」をやればうまくいきます!
  ・
  ・

本部分練習に戻ったらどうか?
-----------------------------

「今失敗していることの反対」 → 通し練習ではなく、部分練習を!
楽譜の表面をなぞるだけ の練習ではなく、 苦手部分のみ抜き取った、数小節だけのブロックを部分練習。 このとき、そのブロックが弾けるようになっても、 「じゃあ、始めからもう一度弾き直しだ!」 の誘惑に負けないで その直前の小節も加えて、もう一度部分練習をしてみましょう。
   はやく全体像が見たくて、通し練習ばかりやってませんか?    苦手な部分は、その部分だけでなく    直前の指のポジションに問題があることも多いので    直前の小節から弾いても自然に流れるようになるまでは    部分練習を 続けてみてください。    つなぎのなめらかさがポイントです。    ゆっくりでもいいから、決して止まらないように    流れの中で弾けるようにしてください。 本スローペースでさらったらどうか? ----------------------------- 「今失敗していることの反対」 → スローペースで練習!
難しい部分に対しては、ゆっくり 弾いてみます。 かなり テンポを落として、指の動きをじっくり見ながら 鍵盤の 左右 ド真ん中 を叩く意識で弾いてみます。 弾けないのに 無理してテンポアタックすると ミスタッチのクセ がついてしまいます。 それより、確実に弾けることを身につけるほうが大事です。
   当たり前のことですが、キーの真ん中が一番、両隣のキーから遠いので    なるべく真ん中を叩くように意識しながら練習すれば    何も意識せずに漠然と弾くより、明らかにミスが減ります。    また、新曲への練習時、難所に対しては    その部分だけテンポを守らずに徐行運転で通すようにします。    (無意味にテンポがフラつくのを、わざと許す状態)     弾けないのに無理してテンポアタックすると、ミスタッチのクセが    身についてしまいます。    それより、その部分だけテンポをゆるめてでも、確実に弾けるほうが大事。 本右手は見ないで弾いたらどうか? ----------------------------- 「今失敗していることの反対」 → 全部見ようとしない!
うまく弾けないところは、 右手も 左手も、「全部見よう」 としている場合が多いものです。 それを、右手の視点を捨てたら、さらに弾けなくなると思うでしょう? ところが 実際にやってみると、 予想に反して、ビックリするほど 弾きやすくなります。
   見ないほうの右手は    目をつぶって 指の感覚 だけで弾く練習 を積んでみます。    すると、今までは 両手同時に見ないと弾けなかった曲に対して    右手だけは 見なくても弾けるようになれますから    ビックリするほど 弾きやすくなります。    最短になる 「指の軌道」 を意識しながら、指の感覚で曲を覚えるのも大事。    目をつぶって片手ずつ弾いてみることで、    指の幅の細かい調整の仕方を体で覚えます。    慣れるまでは、少々時間がかかりますが、そのかわり    一度できるようになると、あまりミスは起こらなくなります。 本基礎筋力は足りているか? ----------------------------- 「今失敗していることの反対」 → 基礎力に自信あり!
基礎筋力は足りてますか? もし筋力が足りないのなら 今の練習を続けるより、 指の基礎筋力を上げる ほうが先です。 そもそも筋力が足りないのに、無理に 今の練習を続けると 「字が上手になりたいのに、そのための練習が、下手な字を書き殴る」 となって、やればやるほど、演奏に悪いクセがついてしまいます。
   筋肉が動かないのに無理して速く弾こうとすると    指が脳の命令についてこれずに、ミスタッチを連発してしまうので    無理をせずに、筋力の範囲内のテンポで弾くか    一旦 今の練習を保留にして、練習曲などで    基礎力を上げてから 再挑戦してみてください。 本指使いを変えてみたらどうか? ----------------------------- 「今失敗していることの反対」 → 指使いを変えてみる!
楽譜に書いてある指使いをチェック。 続いて 前後の流れ をチェック。 そのうえで、指使いを、もっとラクにできないか?  左手や右手でカバーできないか? 何通りかの指使いを、試してみてください。
  ・   ・    できないところは    なぜできないのか? どうすればできるようになるのか?    と考えてみてください。    同じ失敗を繰り返すのは、    押してもダメなドアを、いつまでも押し続けてるのと同じ。    そのやり方で開かなかったら、ちょっと方向を変えてみるのです。    もしかしたら、手前に引いたり、横にスライドさせたら簡単に開くかもしれません。 --------------------------------------------------------------------------------   「たまたま弾けた」 は、まだ実力ではない 最後に…… 弾けないところがたまたま弾けたとき、そこで 「やっとできた。もう安心」 と安心してしまってはいけません。 心当たりありませんか? ようやくできるようになった! と安心して、そこで練習をやめたら 翌日チェックしたときに、また元に戻っていて愕然としたこと……。 「たまたま弾けた」 は、まだ実力ではないのです。 それは、何かの間違いで、本当にたまたまうまく弾けただけ。 それを、「偶然」 から 「実力」 に確実に引き上げるには 成功を逃がさないことが大事! 次弾いたら、またうまくいかないかもしれないから 気分がいいところで切り上げて、これで終わりにしよう! その感情に従うと、今日の気分が良くても、明日の気分は悪くなります。 うまくいかない部分が弾けるようになった時、そこで 「やっとできた。もう安心」 と辞めてしまわず、 そのまま5回連続して成功するまでは、気を抜かないでください。 「偶然」 だったら、5回連続のテストの途中で、必ず失敗します。 しかし、「実力」 なら、5回以上成功が続くはず。 たとえ 「偶然」 でも、 今までできなかったものができるようになったのは大きな進歩。 しかし、脳の中で、今までのクセ (間違った弾き方) が 新しいクセ (正しい弾き方) に書き換えられるまでは、安心できないのです。 「たまたま弾けた」 は、まだ実力ではない。 これさえ覚えておけば、 「まだこの練習を辞めてはいけない。あと、数分だけ、今の練習を続けたほうがいい」 という目安が分かるようになり、練習効率が高まります。
本 大人専門のピアノ教室って、やっぱりスゴイ練習法なの?
本 普通よりスゴイレッスンを求められてます! だから全国各地から入会希望が寄せられてます
本 まずは楽譜の分析で総練習量を削ろう 音のパターンに気づくほど、練習はドンドンラクになるよ!
本 初心者が注意したい代表的な失敗例 初心者が引っかかる内容って、だいたい一緒なんです!
本 『左手』 の練習をスタートしよう 『左手』 練習は、『太鼓の達人』の練習とほぼ同じ!
本 『右手』 の練習に進もう 『右手』 の練習は、達人の記憶テクニックで覚える
本 『両手合わせ』 で仕上げにいこう HPの順に練習してきた人なら『両手合わせ』はもうカンタン!
本 もし、うまくいかないときは? できない人ほど、絶対コレに心当たりあるでしょう?
本 次に挑戦するのは、どの曲にしようかな? 曲の選び方も、成功を重ねるポイントですよ!

管理人のピアノ教室 管理人のピアノ教室
先生の力と教え方によって、グングン伸びたいと思いませんか? もし当教室に通ったら、初心者の方も、面白い奇跡が起こるかもしれません! 

 次のページは…… NEXT 次に挑戦するのは、どの曲にしようかな?