? いきなり音を出さず、楽譜の分析で練習量を削ろう!

ピアノ初心者の音符の読み方(プロの先生が解説)

ピアノ初心者の音符の読み方(プロの先生が解説)

いきなり音を出さず、楽譜の分析で練習量を削ろう!


ピアノの練習を始めた途端、いきなり挫折からスタートしたら、誰だって自信なくしますよね? 練習を成功からスタートさせるって、今後とも、気持ちよく練習を続けるためにも大事なコト。それなのに…… 「練習してるけど、思ったようにうまくいかない~!」 って感じている人ほど、
 上達とは、練習量とリピートの数  出来なかったら、できるまで繰り返す!
このような、子供みたいな練習をしてませんか? ドキッ! 私のことだ! 頭を使わず、数のみで勝負! それって、まるで小学生みたいな練習なんです。 ピアノに限らず、勉強だってそうでしょう? 小学生のテキトーな勉強法だと、「科目も内容もその日の気分次第」となるけど、難関大学への受験勉強だったら「試験までの残り期間を考えながら、今やるべきことを最適化する!」と、目的意識が違う。 子供のやり方って、勉強もピアノも、気分屋なのです。 だから、費やした時間のわりに、成果があまり期待できない。 でも大人なら、子供と違って、『仕事の段取り』とか、『リスクマネジメント』とか、『作業手順を自分にわかりやすくまとめる』とか、仕事効率化の知識や経験がありますよね? その仕事効率化を、ピアノの練習にも応用するのです! 町のピアノの先生が言ってるような、「上達は練習量! うまくなりたかったら、もっとたくさん練習して!」より、仕事で知ってる『業務効率化のアイデア』を、ピアノにも応用したほうが、本当は何倍もうまくいく! 子供のやり方と大人のやり方は違うのです!   ・   ・ 当レッスンは、大人専門のピアノ教室なので、今日が初めての入門者から、全国コンクール2位の上級者(音大生)まで、幅広く教えてます。どちらからも求められるレベルが高い分、子供中心の先生とは、やり方が違います。 大人は子供と違って、「毎日練習してください」と言われても、夜遅く帰ってきた日にピアノ練習なんて無理でしょう? それでも、「子供の何倍もの早さで上達したい!」と思ってるわけです。 だから、その期待に応えるとなったら、子供と同じやり方ではなく、もっとレベルを高めないといけない。 だから、大人のやり方は子供とは違うのです! では、子供の練習法とは違う、「大人専門のピアノ教室」のやり方とは、どんなやり方でしょう?

大人専門のピアノ教室って、普通の教室とドコが違うの?

「練習してるけど、思ったようにうまくいかない~!」 って感じている人は、うまくいく練習法を知らないから、自己流の練習法で突っ込んで、あえなく失敗してしまう! ……そんな人は、学生時代のときの 『漢字テストの勉強法』 を思い出してみてください。漢字テストといえば、
漢字テスト最初に出される問題がわかってる。その答えもわかってる。 100点が取れるかどうかは、アナタの記憶力しだい!
シンプルなルールですよね? 勉強量ではなく、覚えたかどうか? そこで勝負が決まる。 ピアノも基本は同じ。 「練習はやればやるほど伸びる! 上達は練習量とリピートの数!」と、時間を増やすことに精を出す人は多いですが、 本当は、正解の指の軌道を覚えたかどうか? そこで勝負が決まるのです。 楽譜も漢字テストと同じように、最初から出される問題が分かってる状態ですから、あとは漢字テストみたいに、先に解答を調べて、実際の練習は、鍵盤上の正解を身体に叩き込むこと。 このルールでいけるんです!   ・   ・ そもそも、思い出してみてください。 ゲームセンターでも、『太鼓の達人』みたいな 『音ゲー』 タイプほど、ターゲットの出現パターンを記憶して、ひたすらその通りに打つだけの、暗記ゲームですよね?
初見状態の最初の1回目は、動体視力と反射神経で勝負! だった人も、2回目以降は、ターゲットの出現パターンが固定だと気づいて、その後の練習は、ターゲットの出現パターンに自分のプレイを適応させにいく
だから、『究極の達人レベル』になると、そもそも画面なんか見なくても、目をつぶって、耳だけでパーフェクトを叩き出してしまう!    ・   ・ ピアノも同じ! 練習は、ターゲットの出現パターンに適応させること! と気づいて、練習のやり方を 『正解のパターン化』 に寄せにいけば、無駄な回り道もなく、一直線で伸びられるのです! そういう練習に気づいた人ほど、ピアノも上達が早いのです。

先に分析して解答を調べて、実際の練習ではラクをする!

さて、ピアノは 『漢字テスト』 のように、正解のパターン化で勝負するほうが上達が早いことが分かりました! 漢字テストタイプは、解答を先に調べてあとは丸暗記なので、ピアノも同じように、まずは正しい音と、指使いを知ることから始めます!! 練習のはじめの一歩は、楽譜にカナ振り。 でも、当レッスンが推奨するやり方は、子供みたいにただ楽譜にカナ振りして終わりじゃないですよ! 楽譜にカナを振るのは、後から、その楽譜を分析するためです。 なるべくなら、苦労や、やり直しの練習はしたくない。 デキが悪い人も、先生の力で、なんとか救ってほしいと思ってるでしょう? そのような人ほど、この練習は強い味方になります! なぜなら、カナを振られた楽譜を先に分析して、覚える部分と、流れで弾ける部分をグループ分けすれば、練習は今までの半分で済むからです!   ・   ・ それではやり方です。 まず、弾きたい曲の楽譜を、用意してもらえますか? コピーを2枚用意して、まずは1枚目の楽譜にカナを振ります。 楽譜にカナを振るといっても、全ての音符に 「ええとドレミ……」 なんて指で数えながらやっていたら大変ですよね。 それに初心者は、楽譜にカナ振りすら間違うもの。 例えば、ヘ音記号の段は、ト音記号のときと同じ音符でも、読み方が違う。 ト音譜表で「ド」の位置の音は、ヘ音譜表では「ミ」になる。 同じ音符なのに、その音符が示す音が変わるのです。 知ってました? 音楽に詳しい人なら当たり前のことも、音楽の知識がない人は、両方とも、ト音記号のルールで読んでしまって、とんでもない音が、鍵盤から流れてしまう。 この、グルリン(へ音記号のこと)はなんだ? アレレ? 下の段、弾いてると音が変なんだけど。なんかこの楽譜、間違ってない? こうなってしまうのです。 ですから、  【カナふりのための 一覧表】 楽譜にカナを振るときは、何も考えずに、こちらの一覧表と照らし合わせながら、楽譜の全ての音符にカナを振っちゃってください。 この一覧表は、見やすくなる親切設計として、ライン上の音符は、カナの色がちょっと濃くなっています。 しかも、鍵盤のイラストもセットでついているから、何かあって混乱したときも、この絵を見ながら鍵盤に手をのせれば、正しい音が簡単に確認できますよ。 とにかく、練習でいきなり挫折しないためには、戦場で生き残ることが大事「私はカナを振らなくてもできる!」と、カッコいいことを言って、練習5日目でアッサリ挫折するより、デキが悪い人でも生存率が高くなるやり方で、まずは始めよう。 練習初期から勝負は始まっているのです。 練習初期から、できるだけ「成功しやすいやり方」 でやらないと、中途挫折に向けてのカウントダウンが始まってしまいますよ! プライドよりも、まずは生き残りです!

「同じブロック探し」で、覚える量を半分に圧縮

楽譜にカナを振るだけなら、もともと子供の頃にやってた人も多いと思います。 でも、当レッスンはここからが違いますよ。 カナを振ったのは分析をしやすくするためで、ここから、楽譜のコピーの2部目を使うのです。 最初の1部目で全ての音符にカナ振りをしました。 すると、音符の脇にカタカナが並んで、非常に賑やかな楽譜になってしまいます。 実際に練習するときは、逆にシンプルな楽譜で練習したいので、このカナが振られた楽譜は、「同じブロック探し」の脳トレ系パズルゲームとして使います! 脳トレ系パズルゲーム? たとえば この楽譜を見てください。 カナを振った後の楽譜をよく見ると、「ラミラ」のように、楽譜の中で、前回見た時と同じブロックが並んでることがあります。 音楽の場合、すべてのブロックが初めてのものばかりではなく、いくつかのブロックは、今までの使い回しなのです。 漢字テストと同じように、ピアノも曲全体を丸暗記すればOKとはいっても、1曲丸ごと覚えるのは大変でしょう? 性格が真面目な人は、何も考えずに、いきなり楽譜の最初から最後まで、1つずつ順番に覚えようとするけど、それはダメ! 何も分析せずに、曲全体を丸ごと覚えようとしたら、練習量が膨大になります。 でも、事前分析によって、以前と同じ形のリピートや、似たような形の使い回しに気がつけば、そこは練習から飛ばせるのです! 曲によっては、全体の練習が半分以下に圧縮できることもあるし、覚えることが半分以下になれば、その分毎日の練習もサクサク進んで、合格も早くなる。

「同じブロック探し」で、覚える量を半分に圧縮

━─+━─+━─+━─+━─+━─+━─+━─+━─+━─+ 今までと同じブロックは、改めて覚え直す必要はないのです。 前回覚えた時の記憶を使い回せば、練習する前からすでに弾き方を知ってる! なので、カナの振られた楽譜を何度も見比べながら、文字同じプロックがほかにもないか? 探し出してみましょう。 すべての音符にカナを振ったのは、ここに理由があります。 いっけんすると同じような形でも、それはフェイクで、微妙なところが違うこともあるので、音符の形だけでなく、カタカナからもチェックすることで、同じブロックを見つけながら、それをマーカーで色分け してしまいましょう。   ・   ・ この「アイテム探し」の覚え方は、初めて聞きますか? ところがみんなやってるのです! どこでやっているか? …… 漢字です! 漢字を覚えるときって、いきなり50回書き殴るのではなく、まず最初に分析して、元々知ってるのと同じプロックはないか? 記憶のヒントとなる「アイテム探し」から始めるでしょう?   …… ってる 元々知ってるブロックを組み合わせて、書き順に注意しながら覚え、最後に止める跳ねるなどの注意点も固める。 ピアノも同じ。過去に出てきたブロックを組み合わせて、指使いに注意しながら覚え、最後に細かいところ(両手の重なるタイミングや、リズム)の注意点を固める。 漢字の時に使った記憶テクニックを、楽譜でも使ってみるのです。そうすれば
いきなり何も考えずにリピートの数で勝負! 分析なんて面倒! 弾いた回数で覚える!
というのが、いかに強引なやり方か? がわかります。   ・   ・ 以前のブロックで、全く同じ指の動き方があったのに、それに気づかず、はじめてのつもりでまともに練習してしまうより、以前出てきたブロックと同じだと知って、練習を飛ばしながら進めるほうが、練習がサクサク進む。 楽譜とにらめっこしながら、以前と同じブロックに、どんどん印をつけてしまえば、見つければ見つけるほど、曲の練習が少なくなっていきます。 似たようなブロックにたくさん印をつけて、練習でラクできるところが増えるほど、それが上達の早さに繋がります。 なるべくなら、苦労や、猛練習はしたくない。 先生の力で、デキが悪い人も、なんとか救ってほしいと思ってるでしょう? 「特別な先生に習ったら、伸び方がスゴくてビックリ!」って、練習量ではなく、練習のやり方なんです。 デキが悪いと自分で感じてる人ほど、当レッスンのやり方には驚くことばかりですよ!
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管理人のピアノ教室 管理人のピアノ教室 『大人のピアノの教室』
『大人のピアノの教室』として運営していると、上達スピードの早さを求められます。 全国各地から問い合わせのある教室は、普通の教室と何が違うのか?

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