ピアノ初心者のための音符の読み方


   仮説アプローチ (質問の仕方と翻訳の仕方)
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【教え方を知らない シリーズ その7】


   たとえ、成功者本人から直接聞いた話でも
   その情報を自分できちんと精査してないと

   間違った情報を受け取ってしまう可能性もある!

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   前回は、『生存バイアス』 というテーマで、
   間違った情報が伝わる過程 の解説をしましたが

   今回は、その間違った情報を見抜いて、正しい情報を見極める方法!


   自分で真実に気づき、正しい情報を見極めるには、どうすればいいのか?

   正しい質問の仕方と、「回答の翻訳」の仕方 をご紹介します!


 えっ? 回答の翻訳って何ですか?

   まずはひとつ、『正しい情報を見極めるための例題』 を出してみましょう!

   ピアノを始めたばかりの初心者の方と、友達の上級者の会話です。



    シチュエーションは、 「上級者の友達との会話」
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「最近、ピアノを始めたんだけど、初見って、どうやったらできるの?」

「慣れとかじゃない? 私はやってるうちに読めるようになったから」

「今、練習曲をやってるけど、ドレミと数えないと全然読めないよ。
 そもそも音符ってどう読んでるの?」


「なんか、パッと鍵盤が浮かぶ感じ! ドレミとは読んでない!」

「えっ? それでどうやって弾けるの?」

「音符は 数えて読むんじゃなくて、模様として読み取ったら
 反射的に指が動く感じ」


「それって、誰でもできるようになるものなの?」

「出来ない人は何年やってもできない。人それぞれじゃない?」
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   この会話、どこもおかしく感じませんか?

   別に普通に感じますか?


 えっ? 私には普通に感じましたけど……

   この会話、実はマジメで練習の苦労が多い人ほど、何がおかしいか気づかず
   自然な会話 に聞こえてしまいます。

   逆に、効率重視で情報を見極める目が鋭い人ほど

   今の情報の中から、 『本当の答え』 を拾うことが出来てます。

   大人の初心者の方、

   この会話のどこがおかしいか、どこに 『本当の答え』 があったか、気づけましたか?

      ・
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  普通の会話の中にある、「明かな矛盾」 に気づけたか?


   まずは、おかしな点の方から見てみましょう!

   実は、先ほどの短い会話の中でも、明かな矛盾が1つ隠されていたのですが

   気づけました?


 え~っ? 全然分からなかったです!

   気づかなかった方は、先の会話の冒頭部分に注目してください。


「最近、ピアノを始めたんだけど、初見って、どうやったらできるの?」

「慣れとかじゃない? 私はやってるうちに読めるようになったから」


   初見が出来るのは、「慣れとかじゃない?」

   よくある答え方ですよね?

   これは、どこかで聞いたことのある言い回し を、無意識のうちに
    『共有データベース』 から、引っ張ってきただけなのですが

   しかし、「この答えは嘘だった!」 と、その後の会話から気づけた人は
   どのくらいいたでしょうか?


 えっ? 嘘だった? どうしてですか?

   気づかなかった方は、もう一度全体を読み直して
   最後の部分に注目してください。

   読み直してみると分かりますが、冒頭に言っていた、

   「慣れと経験」 のことを、最後の部分では、100%否定してますよ?


「それって、誰でもできるようになるものなの?」

「出来ない人は何年やってもできない人それぞれじゃない?」


   「何年やってもできない」 と、 「人それぞれ」 はどちらも
   冒頭に言っていた、「慣れと経験」 を100%否定する言葉ですよね?

   2回に分けて、こんなにハッキリ否定していたのですが、気づけました?


 あれ? 本当だ! 私気づかなかった・・・

   気づかなかったのは、成功者本人も同じです。

   成功者本人も、自分が何を言ってるのか気づいてない


   ありきたりな質問に対しては、特に何も考えず

   『共有データベース』 の答え(慣れと経験)を返していた。

   でも、その後の突っ込んだ質問に対しては、やはり自分の本音が出てくるもの。


「それって、誰でもできるようになるものなの?」

「出来ない人は何年やってもできない人それぞれじゃない?」


   だから、同じ会話の流れの中で、矛盾が発生してしまうのです。

   逆に言うと、質問は1回で完結せず、深掘りすることで初めて
   上級者から、正しい答えを引き出せるということ。

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      ・

   これが、本質を見極めるために必要な、質問のテクニックなのです!

   ピアノレッスンで、先生に対する、質問の仕方も同じですよ。


    質問は1回で完結せず、別な方向からも、深掘りすること! 


 でも、慣れと経験が嘘なら、本当の成功要因って何なの?

   実は、それも会話の中にあったのです。

   言ってるほうも、聞いてる方も、先ほどの会話の中では流していましたが

   本当は、ここに 『答え』 があったのです。……気づきましたか?


     【本当の答えは、ピンクの文字】

「今、練習曲をやってるけど、ドレミと数えないと全然読めないよ。
 そもそも音符ってどう読んでるの?」


「なんか、パッと鍵盤が浮かぶ感じ! ドレミとは読んでない!」

「えっ? それでどうやって弾けるの?」

「音符は 数えて読むんじゃなくて、模様として読み取ったら
 反射的に指が動く感じ」


   どんな読み方をしているか? と、別な方向から尋ねられたとき、

   ここで、本当の成功要因を語っていた のです。

   ドレミとは読んでない!
   音符は 数えて読むんじゃなくて、模様として読み取ったら
   反射的に指が動く


   これは明らかに、初心者が知ってるテクニックとは別の

   上級者しか知らないテクニックをぶつけにいってるのが分かるでしょう?


 本当だ! 改めて見ると、すごい上級テクニックを使いこなしてる!!

   本人すら気づいてなかった、本当の成功要因は、ここにあったのです!

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   だから、真実を見抜きたいと思ったら、普通に質問して

   本人から返ってきた回答を、そのまま受け取るのではなく、


 ではなく?

   質問は1回で完結せず、別な方向からも、深掘りすること!

   そして、会話の流れの中から、『本当の成功要因』 を見逃さないように
   自分自身の感知能力を上げる必要があるのです。


   そもそも、成功者本人すら、何が成功要因だったのか、

   指摘されるまで気づいてない状態なのですから

   普通に質問するだけでは、正解に行き当たらないのです。

      ・
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  上級者や先生の言うことを真に受けるのではなく、翻訳する


   私自身も、プロのピアニストの先生に教わっておりました。

   その先生からは、難曲の練習のコツや、プロしか知らない表現テクニックなど
   いろいろなことを教えてもらいましたが

   それでもやっぱり、普通に習うだけではダメ! でしたよ。


 えっ? 「あの先生に教われば安心!」 とはならないんですか?

   その心構えでは、正しい情報をキャッチできないのです。

   伝統芸能でよく言われる、「芸を盗む」 と同じで

   先生に普通に教わるだけでなく、本当は
   自分が先生から何を学びとることができるか? という心構えが大事

      ・
      ・

   先生自身の演奏がどんなに素晴らしくても、教え方がどんなに丁寧でも

   自分が知りたいことを全部、黙ってても教えてもらえるわけではありません。


   もちろん、質問すれば、実力のある先生なら答えてもらえますが、
   それだけでなく

   自分自身を 高感度アンテナ状態 にして、
   直接教わった言葉だけでなく、普通の雑談の中からも、ヒントを得られないか?

   何気ない話からであっても、

   普段の練習で先生自身が気をつけてることや、
   まだ修行中の身だった時、上手になりたくて、もがいていた頃の思い出話など

   ヒントになる部分をその都度キャッチして、自分自身の練習にいかしてきたわけです。



  本当は何を言ってるのか、翻訳ソフトが必要


   高感度アンテナの対象 は、先生だけではありません。

   先生だけでなく、身近な上級者の友達 にも、同じように質問しながら
   やってきました。

   たまたま、私の周りには、上級者が何人もいる環境だったので、
   質問する相手には事欠かなかった状態だったのです。

   しかし・・・

   誰に質問しても、なぜか中途半端な答えしか返ってこない。


楽譜を読もうとすると、視線がジグザグになって視線の移動が
大変なんだけど、初見が得意な人って、どこを見ながら弾いてるの?

  → ええ? どこだろう? そんなの考えたこともなかった!

なんで、和音が、3ついっぺんに、ドーンって読めるの?

  → この形、よく出てくるでしょう? だから、見たらパッと分かる!
    なんとなく手が覚えちゃってる感じ・・・


♯4つとかの、白黒って、どうやって打ち分けてるの?

  → 私の場合、指が勝手に打ち分けてくれるから、
    慣れとか経験じゃないかなぁ? 誰にでもできるわけじゃないけど。


   ハッキリ言って、返ってきた言葉、そのままの形では、使えないわけです。

   本当は何を言ってるのか、翻訳ソフトが必要!


   だから私は、断片的な情報を頼りに、失われた 「成功要因」 に対しては、

   毎回、『 仮説アプローチ 』 で翻訳しながら話を聞いていました。


   なんで、和音が瞬間的に、ドーンってできるの?

   

    → この形、よく出てくるでしょう? だから、見たらパッと分かる!
      なんとなく手が覚えちゃってる感じかなぁ・・・



  【仮説アプローチ】で翻訳

こういう表現で、本人が答えてるってことは
本人にはそう見えてるってことでしょう? だから

本当は、こうなのではないか?

 翻訳結果 …… 指で鍵盤を当てる読み方


   後日、「この前言っていたアレって、つまりこういうこと?」

   と、自分の中で組み立てた仮説アプローチを言語化して、本人にぶつけると

   「そうそう! そういうこと!」

   (むしろ、自分の方が説明が上手だった。情報を整理する点では)

      ・
      ・

   受け取った言葉ではなく、その背景を想像する。

   仮説アプローチとして、「デキる人の頭の中」 を想像しながら話を聞いて
   断片的な情報からでも、そこから、完全体の復元をこころみて

   こういう表現で説明してるってことは、本当はこうなのではないか?

   と推測して、本人にぶつける。

   ああ、まさにその通りです! となったら、そこから突破口が見つかるわけです。



  イチを聞いて十を知ることが出来るか?


   自分自身がスラスラ弾けても、その成功要因を人に説明できるかどうかは別な話

   というのは、このような過去の経験から、気づいてたことで

   私自身、両親からは、

   「頑張った人より、要領の良い人のほうが応用が利くよ!」

   と言われながら育ってきたので

   ちょっとのヒントから、本当の正解を推測することは、昔から得意でした。


   だから、たとえ成功者本人から直接聞いた話でも
   その話を真に受けてはいけないのです。

   たとえ成功者同士の話が一致してたとしても、その全員
   無意識に 『共有データベース』 から答えを引っ張ってきただけだったら

   全員の答えなんて、簡単に一致してしまいます!


   自分で真実に気づき、正しい情報を見極めるには、どうすればいいのか?

   そのためには、成功者の話から、本当の成功要因を推測する必要がある。
   その話を翻訳する必要がある。

   だから、ピアノ界の 『共有データベース』 に、私自身は引っかからなかったのです。




  先生自身が天才すぎ

  
楽譜の読み方
曲の練習法
練習のコツ
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 LESSON


 子供レッスン サボり編
 練習曲を順番通りに

 子供レッスン 普通編
 どんな指導を受けてる?

 初見がデキナイ編
『練習曲』 の失敗率が高い

 大人の初心者編
 基礎からみっちりは失敗する

 曲からスタート編
 1曲だけの狙い撃ちは失敗する

 スパルタレッスン編
 自信がないのにコンクール参加


  


 イイ先生を見分けるコツ
 質問を嫌がるかどうか?

 先生が教え方知らない
 普通の練習法で数をこなす

 本当の練習曲の使い方
 時間内に全部弾ききる

 家庭教師にも劣る
 教材を比較すらしない

 共有データベース
 同じことしか言われない

 生存バイアス
 物言わぬ人が本当は多数派

 仮説アプローチ
 質問の仕方と、回答の翻訳

 先生自身が天才すぎ
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