ピアノ初心者のための音符の読み方


   生存バイアス
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【教え方を知らない シリーズ その6】


   「どうすれば、初見ができるようになりますか?」
   「慣れと経験ですね! とにかく、いろんな楽譜をたくさん弾くこと…」

   みなさん、きっとそれが常識だと思います。

   ご近所の先生に聞いても、身近な上級者に聞いても、
   「それが正解」 と言われるかもしれません。

   でも、本当の答えは違うのです。

   そもそも、3年も 5年もピアノを続けているのに、
   「いつまでたっても 楽譜が苦手」 という方って、統計では8割以上なのですが

   3年も 5年も経ったら、もう全員 「慣れた後」 ではありません?

   何年も続けたものを、「まだ慣れてない…」 と言ったら、
   その 「慣れる」 までに、本当はあと何年 必要になるのでしょう?

       ・
       ・

   初見って、実は 「慣れ」 でも 「経験」 でもないのです。

   英語が堪能な方に、「英語は慣れだよ!」 なんて言われても、
   そんなの誰も 信用しないでしょう?

   そう言ってる人は ただ単に、「自分の成功要因」 を整理してないだけ。

   何も整理してない人からは、「慣れ」 や 「経験」 に見えても
   真実は、別なところにあるのです!



  【生存バイアスの解説】


   20人の冒険家 たちが、「秘境のジャングル」 に入って
   そのうち、4人だけ 無事に戻ってきた。

   戻ってきた4人同士 は、お互いこう言う!


秘境のジャングルに入っても、生きて出られるさ!

危険を察知しながら進めばね!
ほら、戻ってきた仲間もみんな “その通り” って言ってる!

       ・
       ・

   でも、物言わぬ人 (16人) は、それを否定しますよね?


   物言わぬ16人 も、同じように危険を察知しながら進んでたのです。
   でも、彼らは戻って来れなかったのです。

   (しかも、帰ってこなかった人のシェアは、80%)


   【生存バイアス】 とは、このように、

【物言わぬ人】 の意見 (こちらの方が実は多数派) は無視

本来は少数派である 【生存者】 の意見しか聞かないと

たとえ、成功者同士の意見が一致していたとしても
本当の成功要因の見極めにはならず

間違った情報を受け取ってしまうよ!


   ……というお話です。


   【生存者】

   危険を察知しながら進めば 戻ってこれる!


   戻ってきた人全員が そこに手柄があった と誤解していても、

   本当は 「運」 だったり 「体力」 だったり 「持ち物」 だったり・・・・・・


   本当の成功要因 は、別のところにあったのです。


   だから、【生存者】 の意見だけでなく、
   そのやり方で失敗した人も含め、全員の結果を検証してみないと

   偏ったグループのみの意見では、正しい検証結果は得られないもの。



  『練習曲』 をやれば上達できる! と全員が言っているけど


   ピアノの世界でも、【生存バイアス】 によって
   間違った意見が 「正しい」 と信じられてるケースがあります。

   一番有名な例は、「初見は、慣れと経験」 ですが、

   それと同じくらい、数が多いのは……


   『練習曲』 をやれば上達できる!


 えっ? それも間違いなのですか?

   それが、生存バイアスなのです。

   『練習曲』 のジャングルに入って、無事戻ってきた上級者は
   口をそろえてこう言ってます。


『練習曲』 をやれば上達できるさ!

マジメに毎日、練習してればね!
ほら、上級者の仲間もみんな “その通り” って言ってる!


   生き残った人全員が、そう言っていれば
   いっけん、その意見は正しいように感じますが……

   ここで、物言わぬ人たち (4倍以上の数がいる) に話を聞くとどうでしょう?


   【練習曲で練習して、2年経過】

「ところで、2年前の自分と比べて、どう?」
「練習曲のページが、先へ進んだ」

「♪は読めるようになった?」

「相変わらず 片手ずつ、ドレミと数えてます」

「ヘ音譜表や、臨時記号、♭4、加線、和音などへの苦手意識は?」
「全部苦手なままです」

「それに対して、先生は何て言ってるの?」
「あなたの練習不足! とにかく練習するしかない!」

 → 2年習って、全然、実力が変わってない


   練習曲という、「秘境のジャングル」 に飛び込んで、
   帰って来れなかった人たちのほうが、もっと多いわけです。

   そしてその人たちは皆、

   私は 『練習曲』 をやっても、あまり伸びなかった! と、言ってるわけです。

      ・
      ・

   市場シェアとしては、80%以上の意見ですよ!

   本来は、こちらが 多数派の意見 として、練習曲の評価に採用されるはず


   ところがなぜか、その80%以上の意見は、この言葉によって
   一発で否定されてしまいます。


   「それは、練習をマジメにやらなかった、本人が悪い!」

   そう思いますよね? 練習曲に罪はないと。

   失敗したのは 『本人の練習量』 に問題があると。


 確かに私も、そう思います!


   その通りなのです。

   その通り、本人の 『本人の練習量』 に問題があったのです。


 ん?

   わかりませんか? つまり……

   戻ってきた人全員が 練習曲に手柄があった と誤解していても、

   本当は、「練習量」 だったり、「親の熱心さ」 だったり・・・・・・


   本当の成功要因 は、別のところにあったのです。



  『練習曲』 よりも 「練習量」 に手柄があったのでは?


   たとえば、この2つの条件の時は、どちらのほうが成績がダウンしますか?


練習曲を取り上げる 練習量を取り上げる
『練習曲』は禁止だけど、他の曲ならいくら弾いてもいいよ。猛練習もOK。
『練習曲』を使うかわり、練習量は1日1時間以内に制限。猛練習は禁止。


   どうでしょう?

   練習量 (猛練習) を取り上げられた方がダメージが大きいと思いません?


 言われてみれば、確かに!
 結局先生も 「もっとたくさん練習して!」 って連呼してましたし!


   すると、

   後から 成功要因 を振り返ったとき

   『練習曲』 に手柄があるのかな? と思っていたのは

   本当は違っていたのです。

   実は、 『練習曲』 をやれば実力が伸びる!
   と、多くの人は信じてますし、

   実際、周りの人も、「練習曲こそが基礎」 と言ってますが

   本当は、『練習曲』 って、生徒のためにあるのではなく
   先生のためにあるのです。


ツェルニーをはじめとする練習曲集は、
ピアノを習う生徒のためではなく、先生のためのものでした。

こうした練習曲集を順番に与えておけば、ピアノを満足に弾けない先生も
何とかレッスンを続けることができました。

また、メソッドは単純明解なものが必要でした。

指によるテクニック、すなわち
すべての指の均等性とか指の独立性といったことは
先生も生徒も信じやすい理論でした。

生徒ができないのなら、
それは練習が不足しているか、才能がないかのどちらかにされました。
Piano Technique ピアノ奏法の技術移転(1) 井上 建夫 より引用


   周りのピアノ経験者はみんな、練習曲をやれば伸びるよと言ってます。
   私もそう聞きました。誰からもそう聞きました。

   でもそれは、自分で検証して言ってるわけではなく、
   周りの先生がそう言ってるから、それをただ信じてしまっただけ……


    【本当の成功要因は、いろいろ絡み合っている】

 ・ 練習量 (猛練習か? やったりやらなかったりか?)
 ・ 家で練習に付き合う、親の熱心さ
 ・ 先生の厳しさ
 ・ 本人の頭の良さ (記憶力、理解力、才能)

   これらの要素も絡みあったうえで、成功と失敗は分かれるものですから


   たとえそれが、成功者から直接聞いた話であっても、

   本当の成功要因 は何か? を、自分で見抜く力も必要なのです。




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